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「アバウト:NBAドラフト2020」ドラ1最有力!?アンソニー・エドワーズって何者?

どうもGです!今回から早速、ドラフト候補の選手を見ていきたいと思います!

今日注目するのは、NBA Draft.netのモックだけならず、その他のところでのドラフト予想でも軒並み1位予想になっている大注目プロスペクト!
 
 

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(Image's via/https://thewarroomsports.com/2020/04/29/player-profile-anthony-edwards-georgia/amp/)

 

では早速見ていきましょう!!

[プロフィール]

アンソニー・エドワーズ

年齢: 18歳(2001年8月5日生まれ)

身長: 196cm

体重: 102kg

ウィングスパン(両手を伸ばした時の長さ。一般的には身長と同じくらい): 206cm

ポジション: ガード

出身地: ジョージア州アトランタ

大学: ジョージア大学

ニックネーム: Ant-man

 

ウィングスパンが非常に長いのが印象的です。

Anthonyをもじってのアントマンというニックネーム、小さな頃お父さんがつけてくれて、本人もお気に入りのようです!!笑

 

ここからは各サイトのスカウティングレポートを参考に彼の長所と短所を見ていきます!

 

[長所]

①素晴らしい体格と運動能力

まずは彼の体格です。一般的なガードポジションの選手と比べると線が太く、またその大きな体をうまくコントロールできているので攻守両面でアドバンテージを得ることができるでしょう。また、ピック&ロールで大きい選手へスイッチしても当たり負けません。ジャンプ力も高いのでド派手なダンクやブロックを見せることもあります。また、スピードも非常に速く、相手を抜き去ることができます。小さい選手には体格の差で、大きい選手にはスピードの差で勝負できる相手にとっては厄介な選手です。

②優れたボールハンドリング

彼の利き手は右手ですが、左手でも遜色なくドリブル、ワンハンドパスができます。彼のスピード、体格、ハンドリング、そして緩急が混ざったアイソレーション(1対1)は一級品です。

③多彩なシュート

大きな体とスピードでインサイドに切り込みまくって来そう!と思えば、彼には優れたミドル、3ポイントシュートもあります。大きな体をプッシュしスペースを作ってのミドル、インアウトのドリブルからのスリー、またステップバックもお手の物です。かといってそういうシュートを警戒していると。。。Boom!!

今度はドライブでやられてしまうのです。シュートレンジの広さがあるからこそ彼を守るのはますます難しいわけです!

ここでエドワーズのオフェンス集をCheck it out!!

 

[短所]

①シュートセレクション

彼のシュートレンジは広く、シュートを打つまでに持っていく能力も高いですが、各所でシュートセレクションはあまり良くないと言われています。囲まれてパスを出すべきところで無理矢理シュートを打ってしまったり、シュートを打つのが早すぎてしまったりしてしまうところがあります。彼に関しての動画や記事を目に通して、Gはこのシュートセレクションに関しては彼のシーズンを通しての安定感の無さに現れていると感じました。

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(Screen shot via/https://www.espn.com/mens-college-basketball/player/gamelog/_/id/4594268/anthony-edwards)

 

この表はエドワーズの1試合ごとの成績で、1番右のPTSの列の数字たちが彼の得点です。毎試合、彼は30分以上出場しますが、見てわかる通り30点以上とるときもあれば、一桁得点しかできないときもあるのです。きつい体勢のシュートや速攻からのスリーポイントシュートが決まるからこその爆発力かと思いますが、常に打ちすぎは良くないです。彼のシュートセレクションの改善は安定した得点つながると思います。

②ディフェンス

 彼のディフェンスに関する評価もあまり良くありません。相手選手がドリブルをしている時のディフェンスは彼の手の長さや体格から押しに負けず、常に手を出してスティールを奪うこともできます。また本人もインタビューでオンボール(相手がボールを持ってる時)のディフェンスには自信があると言っています。しかし、試合を見ていると常にそうではありません、簡単に抜かれてしまったりするので、もっと常に集中して守る意識が必要だと言われています。

オフボール(相手がボールを持っていない時)のディフェンスには非常に多くの課題があります。中でも顕著なのはピック&ロールでチームメイトとの連携が取れなかったり、スクリーンアウトを忘れてしまうところです。

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[NBA選手との比較]

毎年プロスペクトたちは元選手または現役のNBAプレーヤーとプレースタイルや能力を比較されます。エドワーズは誰と比較されているかというと、あのマイアミヒートの伝説

ドウェイン・ウェイドなんです!

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(Image's via/https://syndication.bleacherreport.com/amp/2869555-dwyane-wade-heat-jersey-retirement-ceremony-reportedly-targeted-for-feb-22.amp.html)

 

ウェイドの体格(203cm、100kg)は非常に彼と似ていますし、エドワーズのスピードやジャンプ力はウェイドと近いものを感じます。また、エドワーズのいたジョージア大学の監督、トム・クリーンはウェイドの大学時代の監督なのです。

クリーンはインタビューで、ウェイドとエドワーズの比較は良くないとしたものの、エドワーズの18歳という若さでの能力の高さはNBAで通用すると語っています。

しかし、彼にはウェイドにないスリーポイントがあります。Basketball-Reference.comのウェイドの成績を見るとウェイドは16年のキャリアの中ででスリーポイントを1番打った年でも1試合平均で3本しか打っておらず(入ったからどうかは別)、それに比べて、エドワーズは大学1年のシーズンの平均は7.7本と多く、確率はほぼ30%としっかり決めています。

全盛期のウェイドはスリーがなくとも毎年、1試合の平均30点近く取る選手でした。エドワーズもウェイドのように、いや超えるくらいの爆発的な得点力をNBAで見てくれるかもしれません。

 

お時間があれば大学の試合で見せつけた、エドワーズの爆発的得点能力をご覧ください。

 

 

 あわせてウェイドのプレーもどうぞ!

 

[エドワーズにとっての地元と家族]

 最後に、アンソニー・エドワーズを語る上で欠かせないのが、彼の地元・アトランタ、そして家族への愛情です。The Undefeatedのインタビュー記事でアンソニージョージア大学でプレーすることについて「地元の家族やチームメイト、コーチの前でプレーするのは夢が叶ったよう」と語っています。彼の最愛の母親と祖母はアンソニーが8年生(日本の中学2年生)のとき、2人とも癌のため亡くなってしまいた。彼のつけている背番号の5番は、癌が見つかってから5ヶ月で亡くなった2人をたたえ、付けています。アンソニーは2人について「母親を失ったのは本当に辛かった、いつも隣で寝てくれていたから」「祖母は家族を常に支えてくれた。僕たちになんでもしてくれたんだ。」と語っています。そしてその悲しみを乗り越えるため、バスケに打ち込みました。「僕と兄弟はお互いにバスケをやめちゃいけないと決めたんだ。母さんやお婆ちゃんがここにいれば、きっと僕たちにバスケを続けてほしいと思っているからね。そこから僕は全てをバスケに捧げらようになった。どんなことも心配しないようになったんだ。」

また、父親は出て行ってしまっていたため、2人の死からアンソニーは主に姉と兄に育てられ、彼らの兄弟はより強い絆で結ばれるようになりました。アンソニーは「家族は僕にとって何よりも大事なもの。家族が僕を必要とするなら、いつでも駆けつけるつもりだよ。」と言います。アンソニーは高校生の時点で全米が注目するプレーヤーで、ジョージア州外の名だたる名門からの誘いがありましたが、家族がいつでも見に来れる、ジョージア大学を選びました。アンソニーは言います「僕がジョージアの少年たちに、地元に残り、地元で夢を追いかけることができると伝えられたらいいなと思う。ただ、地元にいて努力し続けるだけさ。」

 

記事とインタビュー動画を見て、ぜひとも彼の地元、ドラフトでは指名されなくともいつかはアトランタ・ホークスで、家族、友人など彼を支えた人たちが見守る中プレーしてもらいたいなと思いました。

 

以上アンソニー・エドワーズについてでした!!彼の華麗なオフェンスはきっとNBAの世界でも私たちを魅了してくれるでしょう!

 

さいごに、選手の記事やスカウティングレポートにここまで目を通したのは初めてで、感じたことは

NBAのスカウト、細かいところまで見過ぎ!!!

このブログで触れられていない長所や短所もたくさんありますし、サイトや動画よって評価がちょっと変わってたりするので、僕なりに各所で共通しているところをまとめてみました。また、インタビューをまとめたところは英語から日本語への変換に苦戦しました(笑)。とにかく、こんな選手がこれからNBAに来るのか!って心の片隅に置いていただければ幸いです。

 

次回はオビ・トッピン選手に注目したいと思います!

 

読んでいただきありがとうございます!

 

[参考文献] 

①「Anthony Edwards」NBA Draft.net. Retrieved from https://www.nbadraft.net/players/anthony-edwards/#analysis

Matt Howe.「Best NBA fits for Georgia's Anthony Edwards」247Sports. Retrieved from https://247sports.com/Article/NBA-Draft-2020-Anthony-Edwards-Georgia-Bulldogs-potential-number-one-overall-pick-best-team-fit--147231904/

③Mark Cooper.「The Case for NO. 1: Anthony Edwards is a star with a room to grow」The Score. Retrieved from https://www.thescore.com/nba/news/1973510

④Chris Dorch.「Georgia's Anthony Edwards armed with NBA athleticism, NBA strength」NBA.com. Retrieved from http://www.nba.com/article/2020/03/20/georgia-anthony-edwards-draft-feature

⑤「Anthony Edwards: Game Log」ESPN. Rtrieved from https://www.espn.com/mens-college-basketball/player/gamelog/_/id/4594268/anthony-edwards

⑥「Dwayne Wade Stats」Basketball-Reference. Retrieved from https://www.basketball-reference.com/players/w/wadedw01.html

⑦「Georgia's Anthony Edwards breaks down film of his freshman season | 2020 NBA Draft Scouting」NBA on ESPN on YouTube. Retrieved from https://youtu.be/iPa8o9mkhMo

⑧Spencer Pearlman.「Anthony Edwards Scouting Report」The Stepien. Retrieved from https://www.thestepien.com/2020/02/05/anthony-edwards-scouting-report-2/

⑨「Anthony Edwards Draft Scouting Video | 2020 NBA Draft Breakdowns」Hoop Intellect on YouTube. Retrieved from https://youtu.be/obwHBMy8pNk

⑩Marc J. Spears.「Home cooking: Top NBA prospect Anthony Edwards living out dream at Georgia」The Undefeated. Retrieved from https://theundefeated.com/features/home-cooking-top-nba-prospect-anthony-edwards-living-out-dream-at-georgia/